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益城町のアウトリーチ-荒牧小百合

9/21(金)に熊本地震で大きな被害を受けた益城町で、アウトリーチが行われました。
これは主催は公益財団法人北野生涯教育振興会で、同じく地震で被害のあった
いわき市、気仙沼市に続いて、被災地での今年度3か所目の
「アーティスト派遣」アウトリーチになります。
出演は荒牧小百合(ソプラノ)、土崎譲(テノール)、津島圭佑(ピアノ)。
このたび荒牧さんより、このアウトリーチの感想や状況の報告をを頂きましたので、
皆様にご紹介いたします(竹内)。
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〔以下文:荒牧小百合〕
益城のアウトリーチ、とても心温まる、
楽しいコンサートと交流ができました。
今回は広安小学校、木山中学校、2校の訪問でした。

1校目の広安小学校ではとても元気のよい5年生たちが
素晴らしい集中力で演奏を聴いてくれました。
また、サウンドオブミュージックでは、
大はりきりで一緒に歌ってくれました。

赤とんぼを一緒に歌いましたが、
子どもたちの美しい声にジーンと感激しました。
質問コーナーでは質問したい子どもたちが沢山いて嬉しい悲鳴でした。
ユーモア溢れる素敵な音楽の先生は
コンサートの最後の方でホロっと涙ぐんでくださるほどで、
校長先生も演奏を聴く子どもたちの表情がすごくいい顔をしていたと、
とても喜んでくださり、またぜひお願いしたいとおっしゃっていただきました。
まだ70人の生徒さんが仮設住宅や知り合いのお家から通っているとのことでしたが、
生徒さんも先生たちもみんな明るく伸びやかなのが印象的でした。

2校目の木山中学校では明るくバイタリティ溢れる校長先生が
今回のコンサートをとても楽しみにして下さっていたようで、
校長室も着替えのために使えるように、など、
ご親切に色々な準備をしていてくださいました。
この学校は震災で東西にある2階だての2つの渡り廊下が
両方とも落ちて壊れてしまったそうです。
ようやく先月、一方の渡り廊下が完成して記念式典があったそうです。
もう一つの渡り廊下はただ今建設中で、出来上がった暁には、
記念式典にまた演奏しに来ていただきたいとおっしゃってくださいました。

体育館での演奏は時により暑さで集中力がなくなったりしますが、
この日も蒸し暑い日だったにもかかわらず、
どの生徒さんも真剣に耳を傾けてくれたのが印象的でした。
ちょうど合唱会前とのことで、
各クラスで一生懸命練習に取り組んでいる様子も拝見させていただきました。
一緒に歌った「旅立ちの日に」は、本当に心がこもっていて素晴らしく、
私は泣きそうになるのを堪えるほどでした。
校長先生も、こんなに上手く歌えるなんて、とびっくりしていらっしゃいました。

また各クラスで節電にも力を入れているようで、
お昼休みの合唱練習では、どのクラスも暗い中で一生懸命練習に励んでいました。
少しくらい暑くてもクーラーは付けずにがんばっているそうです。
子どもたちの意識の高さ、素晴らしかったです。

この学校では先月、奇しくも北海道の学校から募金が届いたそうで、
その後、北海道で震災が起こったことにショックを受けたそうです。
生徒さんたちは、助けてもらった感謝を
今度は自分たちが助けの必要な人たちに返そう。という気持ちがとても大きく、
休みの日を使って広島にボランティアに行ったり、
私たちが伺った日は、北海道に向けて募金を募っていたものが集まって、放送で報告されていました。

とても楽しいコンサートだっただけでなく、
心のふれあい、また学ぶことが多かったアウトリーチコンサートでした。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

〔写真提供:(公財)北野生涯教育振興会〕