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8/30益城町(熊本)でのアウトリーチ

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8/30(金)熊本地震で甚大な被害を受けた益城町でアウトリーチを行いました。
(主催:公益財団法人 北野生涯教育振興会)今回の訪問は町立津森小学校と飯野小学校。
出演は荒牧小百合さん、福山出さん、ピアノは古川かりんさん。
以下は荒牧小百合さんより頂いた今回のアウトリーチプログラムのご報告です。
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 夏の終わり、緑色の美しい田んぼが一面に広がる益城には、もうたくさんのトンボが飛んでいました。
 熊本地震で甚大な被害を受けた場所とは思えない穏やかな風景でしたが、タクシーの運転手さんは車を走らせながら、「この辺りが一番被害がひどかったですからねぇ。」と教えて下さいました。
津森小学校は全校生徒が音楽室に入るくらいの小ぢんまりとした学校。周りを田んぼに囲まれているので、学校内にも虫(それも東京で見るよりもビックサイズ)が自由に出入りするような長閑さ。音楽室から窓の下を見ると川が流れていて、前日の大雨の影響で水かさが増して流木が数本引っかかっていました。
飯野小学校の校庭には仮設住宅があり、一番多い時で約40世帯が暮らしていたそうですが、今は18世帯が残っていらっしゃいます。当初は賑やかで活気のあった仮設住宅も今は身寄りがなく経済力のないお年寄りだけが残り、ひっそりと寂しくなっている、と校長先生が教えてくださいました。校庭がなくなった小学校のために、土地の方が裏の田んぼを潰して校庭にしてくださったそうです。
どちらの学校の子どもたちもコンサートをとても楽しみにしていてくれたようで、始まる前は大興奮で大騒ぎしていましたが、コンサートが始まるとシーンとして、キラキラした目で一生懸命耳を傾けてくれました。子どもたちの集中力には本当に驚かされます。面白い曲では笑ったり、リズム感のある曲では手をたたいたり、積極的に質問や感想を言ってくれたり、演奏する私たちにとって、全身で音楽を聴いて楽しんでくれる小さなお客さま達は何よりも嬉しく、音楽を届けることができて幸せでした。
両校の校長先生からは、子どもたちが置かれている状況について貴重なお話を伺いました。今はもう仮設住宅から通ってくる子はいなくなったけれど、震災の影響で負債を何重にも背負い貧困に苦しむご家庭があること、間もなく3年半が経とうとする今になって、震災の影響が心に現れる子どもが出てきてケアが必要なこと。どちらも難しい問題です。これから長い時間をかけて、この問題を協力し合いながら根気良く解決していかなければいけないと強く感じました。
コンサートが終わったとき、元気いっぱいの子どもたちから「また来てね!」という嬉しい言葉と、お母さまから手作りのステキな花束をいただき、心がとてもあたたかくなりました。
音楽が、嬉しい時も悲しい時も、どんなに大変な時もいつも子どもたちのそばにいて、親しい友だちのような存在になってくれたらいいなぁと思いました。
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